Roxy Music / Country life ロキシー・ミュージックのカントリーライフ(1974年)がスゴイのは、エロいジャケットだけじゃない

sponsor link

カントリーライフ 田舎暮らしです

ロキシー・ミュージックのあのエッチなアルバムと数十年ぶりの再会

 結婚した時に、女房が持参してきたCDと、オレのCDコレクションを統合した。それから11年が経つんだけど、時たま知らないCDを棚に発見して驚く事が有る。あれ? オレRoxy MusicのCDなんか持っていたっけ?

created by Rinker
Virgin
¥1,426 (2024/11/23 01:52:02時点 Amazon調べ-詳細)

 見慣れないCDを取り出すと、とってもエッチなジャケットが目に飛び込んできた。Roxy MusicのCountry Lifeだった。夫婦2人の世帯なんだけども、このアルバムだけは適当に部屋に放置出来ない。昔エッチな本を買う時に、エッチな本の上にロッキンオンかなんかを上に重ねてレジに持って行った様に、Country lifeの上には何か別のCDを重ねて置かなければならない。

 さてRoxy Musicってバンドなんだが、好きな曲がいくつかあるんだけども、これまでまともにアルバム1枚を聞いた事がなかった。決して嫌いな音じゃなかったんだけど、何故かこれまで縁がなかった。


 知っている事と云えば、Brian Enoが居たバンド。ボーカルのBrian Ferryは、King Crimsonの3期目のオーディションを受けに来たけど、落ちたという話ぐらい。

 「Brian君、君の歌声はKing Crimsonの音には相応しくないが、才能があるのでEGレーベルに紹介しよう」とRobert Fripp師匠に云われたんだとか。それがきっかけで彼は音楽業界に入る事が出来た。3期目CrimsonのボーカルががBoz Burrellじゃなくて、Brian Ferryの方だったら面白い音になったのに、とオレは思うのだが(実は3期目のCrimsonは好きじゃないのだ)。

右の女は女なのか男なのか、どっちなんだ?

 さてこのエッチなジャケット、右側の女性は実は性転換者だという噂が昔からあった。いたいけな中高生をずいぶん誑かしたこのジャケット、写真のモデルが実は男だったと知った時の絶望感たら、もう。こいつは女じゃないんだ、男が女になった奴なんだ! ムラムラしちゃ損しちゃうぞ! なんて葛藤した男子がどれだけいた事か。学校帰りにレコード屋に立ち寄るたびに、このアルバムとWhite Snakeのジャケットを眺めていた生徒は決して少なくなかったと思うよ。

 久しぶりにこのジャケットと再会して、そんな噂話を思い出した。昔云われていたその「噂」は本当なのだろうか? 彼女は一体全体、女なのか、元男の女なのか?
 それから数十年、その事に決着はついているだろうと、ネットをあれこれと探して見る。
 まず判ったのは、左の女性がドイツのプログレバンドCanのギタリストMichael Karoliの妹で、右の女はそのMicealの彼女なんだそうだ。共にドイツ人。で、右の女性は正真正銘の女なのか、男なのか? どっちだ? ところが、それがはっきりしない。

 日本語版Wikiでは右の女性が性転換者と書かれている。が、英語版のwikiにはそんな事は一言も書かれていない。性転換はとっても繊細な問題なので、そういう事には触れないのがヨーロッパのマナーなのだろうか? 初めてこのジャケットを見てから40年近く経つのだが、疑惑は疑惑のまま続くのであった。これが有名な、ロック7不思議の1つ。あとの6つは、そのうち考え出そう。

リンク:ロキシー・ミュージック wikipedia日本語版

リンク:Roxy music wikipedia 英語版

この音は正にアート・ロック

 さてそんなCountry Lifeの音を実際に聞いたのは、恥ずかしながら今回が初めてだった。ジャケットはレコード屋に寄るたびに見ていたのにね。

 この作品は1974年発売の4枚目のアルバム。1曲目からとても驚いた。彼らの最後のアルバム、Avalonみたいな刺激のない音を想像していたのは大間違いだった。アルバム冒頭からギターは好き放題弾きまくるは、Brianは楽譜割なんか無視して好き勝手歌うわ、ドラムは綱を解き放たれた犬のように暴走しているわ、みんな好き放題に音を出している。もう渾沌としていながらもポップで、恐ろしいエネルギーに満ちている。そんな渾沌暴走音なのに、なんだかヨーロッパの風が吹きまくり、何とも言えないアート感が、どの曲もギラギラと輝いている。

なんとEddie JobsonがRoxy Musicのメンバーだった!

 そして今回もう一つ驚いた事が有った。バンドメンバーをチェックすると、キーボード、バイオリンにEddie Jobsonがいるじゃありませんか! 知らなかったですよ今の今まで。彼はKing Crimsonが1975年に発表したライブアルバム「U.S.A」のバイオリンパートの吹き替えや、Frank Zappaバンドの人と今まで思っていた。だけども、その前にRoxy Musicに所属していたのね。

 そんなわけで、この年になってもまだまだ、ロックミュージックには驚く事が沢山ある。有名だけども、未だ聞いた事がないアルバムも沢山ある。Jimi HendrixのElectric Lady Landだってまだいちまい通して聞いていない。掘れば掘るほどお宝がざくざくと出土する遺跡発掘現場。それがロックミュージック。


🎶ここまで私のブログを読んで頂き有り難うございました。

記事をシェアして頂けたらとても嬉しいです。

コメントを残す