知床の山小屋にイギリス訛りの老人が住んでいたら、それはデビッド・ボウイかもしれない!? 2016年1月の彼の死を考える

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知床 こんな地の果てにデビッド・ボウイが住んでいたら?

鮨屋で知ったデビッド・ボウイの死

 ジョン・F・ケネディー大統領が殺されたニューズを聞いた時、その時自分が何をしていたか忘れられないと語ったのは、フレデリック・フォーサイスの作品オデッサファイルだった。その小説では、ラジオからJFKが亡くなったと聞いて、主人公は思わず路肩に車を止める。その時近くを通った救急車に注意をひかれた事から、ナチ残党の秘密結社を暴く冒険に主人公は飛び込んでしまう。

 2016年の1月10日の出来事。正月も終わり、今日の夕食はお寿司でも食べに行こうと、女房と鮨屋に出掛けた。お店は混んでいて、私たちはカウンター席に案内される。隣には初老の夫婦が座っていた。自分達の鮨が来るのを待っていると、別に聞いていたわけではないのに隣の夫婦の会話が耳入ってきた。「デビット・ボウイって人が死んだってさ」。オレと女房は思わず顔を見合わせた。「え! 今の言葉聞いた!?」

 David Bowieが死んだというニューズを聞いた時自分が何をしていたかと云うのは、一生忘れられそうもない。オデッサファイルの冒頭のように。まさかそんなニューズを鮨屋で、しかもデビット・ボウイの事なんか何も知らなそうな初老の夫婦から聞かされるとは思わなかった。

その後すぐに、千葉に居る女房の妹から女房の携帯に電話が入る。「ねー、お姉ちゃん、David Bowieが死んだって、TVで言ってるよ!」興奮した妹の声が、オレにまではっきりと聞こえた。


 この時ニューズにはとても驚ろかされた。David Bowieが死んだって! だってつい先月新譜を出したばっかりじゃないか。しかも何年か前に音楽業界から引退するって宣言して、隠居していると思っていたのに、唐突に新譜が発売された。そして新譜が発売されたばっかりだっていうのに、唐突に死亡が発表されるなんて、なんなんだこれは?

リンク:David Bowieの最後の写真撮影 David Bowie’s final photographs

これが直ぐに死ぬ人に見えるか?

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David Bowieには振り回されっ放しな気がする

 それからしばらく世間は、というかオレの目に留まるニューズはDavid Bowie一色だった。死の前日に撮られたと云う写真も公開されていた。なんて良い表情をした写真なんだろう。BBCのサイトに、Davidの専属カメラマンの短いインタビューが出ていた。「Davidはいつでも笑っていた。笑顔でいた」と彼は証言していた。

ほんと、この最後に撮影された姿と云われる写真も、なんて良い笑顔なんだろう。とても次の日に亡くなる人の顔とは思えない。氣力も充実していて病人ぽく無いのだ。

デイビッド・ボウイさんのカメラマン 「彼はしょっちゅう笑っていた」

英国出身のロックスター、デイビッド・ボウイさんが亡くなってから2年。ツアーに同行した写真家のデニス・オリーガン氏に、BBC番組「ニュースナイト」が話を聞いた。

 David Bowieは1967年デビューしてから、常に変わり続けた男として知られている。Ziggy Stardust 、Aladdin Saine、アートロック、そしてスーパースター。最後は隠居したと思わせていきなり新譜の発表、そして死亡。

 このDavidの死がはあまりにも唐突で、まるで誰かが書いたシナリオのように思える。彼の死は疑わしい。人が病気で死ぬって、こんなに綺麗な事じゃないよ。

同じ年の1月31日に亡くなったJohn Wettonさんなんか、治療の経過をツイッターでつぶやいていた。「今日は3回目の抗がん剤治療」なんて云うツイートを見るたびに、心が痛んだ。2015年の11月には結婚の発表。その時に公表されたJohn Wettonさんの顔写真を見たファンは凍りついたよ。そのJohnの姿はファンには受け入れがたいほど、やつれ、衰弱して、まるで骸骨の様な顔をしていた。これがJohnなのか? とオレは目を疑ったよ。典型的な、抗がん剤で衰弱し、殺されて行く人の顔。それはオレは抗がん剤治療でボロボロになって死んで行った母親と同じ顔だったのだ。Johnの公表された近影を見て、もう彼は長くは持たない事を悟ったよ。

 ところがDavid Bowieには人が死に向かって窶れ衰えて行く、そんな『汚れ』が少しも感じられないのだ。最後の写真のなんと晴れ晴れしい事。彼の死は、あまりにも綺麗すぎだ。死んで行くものの汚れが全く感じられない。あまりにも唐突で、なんだか計算され尽くされていて(新譜を出してすぐに死が発表される)、いくらスーパースターだからだって、そこまで鮮やかに死ねるものなのか?

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David Bowieの死に対する疑問

 そんなわけでオレは、David Bowieの死には疑問を持っている。David Bowieは実は生きているんじゃないかって。

 これまでずっと変わり続けてきたDavid Bowie。長年スーパースターを演じてすっかり飽きた彼は、今度は無名の市井の人として生きるっていう人生を体験しているんじゃないか?

 つまり、彼の死は偽装死。ロックスターとしてのDavid Bowieは死んだが、人間としてのDavid Jonesはまだこの世界の何処かで、70歳の老人としてのありふれた生活をしているかもしれない。名前も、身分も変えて、アジアの寒村で、風変わりなイギリス人の老人として、今ごろ紅茶を飲んでいるんじゃないのか。

これまでの長いアーティスト生活では味わえなかった無名の人としての人生。最後ぐらい、誰にも騒がれずに静かに暮らしたって良いじゃないか。スーパースターの最高の贅沢は、無名人として質素な生活を送る。


 オレは彼のこの綺麗な死にどうしても納得がゆかず、死を偽装して別人の人生を楽しんでいるんじゃないかって気がして仕方がない。だから何一つ、David Bowieの死に関して、オレは悲しまない。

 David Bowieもモデルにした、「Velvet Goldmine」って云う映画がある。ある日突然消えたグラムロックのスーパースターは、実は別人としてヒットチャートをにぎわしていたという空想物語。突然消えたDavid Bowieが普通人になっていたとしても別に驚かない。

 ひょっとしたら、知床の山小屋にDavid Bowieが暮らしていたとしてもオレは驚かない。こんな人口1万2千人も居ない町に、ドイツ女が6年前から住んでいたと云う事をついこないだ知った。


 だから知床の山小屋に、奇妙なイギリス訛りの老人が暮らしていたとしても、おかしくないじゃないか。

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4 Responses to “知床の山小屋にイギリス訛りの老人が住んでいたら、それはデビッド・ボウイかもしれない!? 2016年1月の彼の死を考える”
  1. Geo says:
    • katz says:
  2. Geo says:
    • katz says:

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