オレの卒業ソングは、斉藤由貴さんの「情熱」1985年の作品

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卒業といえば桜の時期ですが

 オレにとって3月は年末に次ぐ忙しい時期で、2月の終り頃から仕事に追われまくっていた。普段は見かけない時間に子ども達が愉しそうに道を歩いているのを見て、ようやっと卒業の季節がやって来た事に気がついた。忙しいと心だけじゃなく、季節感すらも無くなるな。

 そんな日々のちょっとした楽しみ、息抜きが、ドラマ・スキャンダル専門弁護士QUEENだった。斉藤由貴さんが出ているというだけで見ていたドラマだった。もう筋なんかそっちのけで、由貴さんの登場シーンだけをTVに穴が開くように見つめていた。やはりちょっと精神的に不安定な母親の役より、こんな謎めいた事務員見たいな役のほうがファンとしては楽しめるよね。

3月といえば卒業、そして斉藤由貴さんの卒業

 3月、そして斉藤由貴さんとくれば、続く言葉は「卒業」しかないでしょう。この時期ラジオを付ければ由貴さんの「卒業」が時たま流れて来る。

 だけども、この歌を聴いてもオレは、自分の卒業には結びつかない。この歌は斉藤由貴さんのデビュー曲という印象しかない。というのもこの曲がヒットしたのは1985年の2月で、オレは高校2年生の時だった。その代わり「情熱」を聞くと、自分の高校卒業の頃を思い出して、何とも切ない気持ちになってしまう。

そう、「情熱」こそがオレの卒業ソングなのだ。

「情熱」

 情熱は1985年の11月に発売になった、斉藤由貴さんの4枚目のシングルレコード。由貴さんの映画デビュー作、「雪の断章」の主題歌でもある。
その頃のオレは高校3年生で、進学か、就職かで揺れ動き、自分の将来を決めかねている時期だった。学校という決まったレールから初めて外れ、自分で考えて、今後の進路を決めなくてはならない、人生のとても大きな節目の頃だった。結局浪人して大学に進学する事に決めたんだけれどもね。

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 そんな不安定で、不安な時期に毎日楽しみにして聞いていたのが、深夜のラジオ番組「由貴とキッチュの夜にもふかしぎ」だった。その番組はオレが高校を卒業する3月に放送も終了してしまうのだが、エンディングが「情熱」だった。そんな時期に毎日情熱を聞いていたものだから、なおさらの事自分の卒業とこの曲が結びついてしまった。

だから情熱を聞くと、あの頃の何とも不安な気持ちや、卒業して放り出されて、自分で何とかして行かなければならないと言う焦りや、どうしようと言う焦燥感が入り交じった複雑な感情が蘇ってくる。またあの曲の切ない感じが、その気持ちに拍車をかける。今でも情熱を聞くと、30年以上前の高校3年生の3学期のオレに戻ってしまう。

斉藤由貴 / 情熱

ちなみに、情熱を主題歌にした映画「由貴の断章」なんだが、女優斉藤由貴の映画デビュー作だというのに、これまでTVで放映されたなんて話を聞いた事が無い。DVDでも手に入らない。ちょっと不思議に思い調べてみて驚いた。なんと原作者が映画のシナリオがあまりにも原作からかけ離れたと云う事で激怒し、TV等の放映やDVD化を拒否していると云う。TVでの放映はBSで1度きり。作品はVHSで発売されたのみ。監督は相米慎二で、なかなか良い作品なのだがそういった事情で、現在ではアマゾンプライムでしか見られないのが残念だ。

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由貴大明神

 そういう青春の思い出と結びついてしまっただけに、斉藤由貴さんは今でも大好きな女優さんなのだ。オレのただ1人の永遠のアイドル。浪人時代は机の前に由貴さんの小さなポスターを貼って勉強していた。そのポスターには自分で「由貴大明神」と書いていた。

 つい先日ツイッターで由貴さんのファントやりとりしていたら、「由貴大明神」と云うのは、当時由貴さんがパーソナリティーをしていた、ニッポン放送の「猫の手も借りたい」の、受験生を応援するコーナー名だった事が分かった。自分で思いついて「由貴大明神」と書いたと思っていたのだが、この番組からとっていたんだね。そんな事もすっかり忘れていた。

 3月も今日で終わり。明日からは4月。3月31日と4月1日はたった1日の違い。たかが1日の違いだと云うのに、卒業の切ない気持ちはすぐに、入学に切り替わる。街を歩く子供達の自由な時間も後わずかだ。そんな卒業やら、入学やらからすっかり遠ざかってしまったおじさんだが、斉藤由貴さんのファンを卒業する事だけはあり得ないのだ。


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