リック・ウェイクマンのピアノソロ ロックの名曲をピアノ1台でカバー Rick Wakeman / Piano Portraits
Table of Contents
マルチキーボディストと云えばリック・ウェイクマンでしょう
我が女房は月に1度くらい寝込むことがある。そんな時は、オレは大忙し。朝から昼ご飯の準備をして出勤。夕方帰宅すれば夕食の支度に、犬の散歩。鶏の面倒に、女房のお粥作り、洗濯、茶わん洗い、風呂掃除etc。そんな日は休むまもなく働き続けている。何だか一流のキーボードプレーヤーのステージみたいだ。
そう、そんな時はステージ上のRick Wakemanの動きをイメージして家事をこなしている。そうするとあれこれ家事をこなす自分が、かっこよく思えるじゃないか。
何層にも重なった十数台のキーボードの間を華麗に、流麗に動き回り、繊細なフレーズを次から次へと紡ぎ出すRick Wakeman。あっちのキーボード、こっちのキーボード、次々と弾く鍵盤を変えて、まるで魔法のように音楽を演奏して行く。
そんな彼の演奏姿と自分の家事を重ねて悦に入っているのだ。そんな夢想でもしていれば、何だか家事も楽しく思えてくる、、、、様な気がする?
ロックと云えばやはりギターだろう。だがキーボードの役割も非常に重要だ。The Doorsからキーボードをとったら、単なる貧相なブルーズバンドになってしまう。Ray Manzarekのキーボードが有るがゆえに、あのドアーズの醒めた、鋭い、そしてドライブした音が出来上がる。ロックにキーボードはとっても重要な楽器だ。
オレの好きなキーボディストはというと、やはり1番目はRick Wakemanが頭に浮かんでくる。そんな彼をふとWikiでRick Wakemanの項を見て驚いたよ。イングランドで彼はロックミュージシャンというよりも、TVの司会、評論家、なんとコメディアンとしてお茶の間(←イギリスにお茶の間なんて有るのか?)、いやTea roomの人気者なんだそうだ。
おまけに数十社も経営するような実業家だとも書いてある。日本にもこんな人がいたよね。これから彼の事はイングランドの大橋巨泉と呼んであげようと思う。
ピアノ1台でロックの名曲をカバー
そんなイングランドの大橋巨泉、Rick Wakemanだが、やはり本職はキーボード奏者。去年発表したピアノ独奏アルバムはとっても良かった。ロックの名曲を中心に、ピアノ独奏にアレンジし直してあり、これぞロック世代のBGM、ロック世代のウィンダムヒルと云った趣のアルバムになっている。
曲によっては原曲よりもずっと聞き応えの有る演奏になっている。今や実業家だが、ピアノに向かえば超繊細。クモの糸の上を綱渡りするような演奏。ひげ面の爺さんで、おまけに芋虫みたいにむくんだ指先から、何であんな音が出せるんだ? Space Oddityが特に染みるねぇ。
聞いてから買うか、買ってから聞くかだw
そんなRick Wakemanとの出会いは中学校時代。King Crimsonなんてバンドを知ってしまったもんだから、当然他のプログレバンドにも興味の矛先が向く。ELP、YES、Pink Floyd、Moody Blues、etc。音楽雑誌を買っては隅から隅まで読んであらゆる情報を吸収していたオレの10代。FMでエアチェックしたカセットテープを何度も繰り返し聞いていたものだ。その中の一つがYESで、Roundaboutは当時大好きな曲の一つだった。聞けばすぐに彼だと解る特徴的なBill Brufordのドラムも素晴らしいが、なんといってもRick Wakemanのキーボードが、変化自在で、目眩く音空間にしびれたものだよ。
またピアノ独奏の新譜がでます。これも期待できる。
🎶ここまで私のブログを読んで頂き有り難うございました。
記事をシェアして頂けたらとても嬉しいです。 東倉カララ