1980年代のFM番組「軽音楽をあなたに」で、ヘビーメタルを知る

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ヘビーメタルといえばアイアンメイデン

ヘビーメタルとの出会いはFMラジオ番組

 ヘビー・メタルという音楽ジャンルがあると知ったのは、オレが13歳の時で、1980年の初夏の事だった。そのころ部活はやっていたものの、だいたい夕方4時過ぎには帰宅してFMラジオをよく聴いていた。当時のNHK-FMは「軽音楽をあなたに」と言う番組が午後4時から午後6時まで放送されていて、これがいろんなジャンルの音楽を聴くには最適な番組だった。広大なポピュラー音楽の大海に足を踏み入れたばかりの中学生には、最高の放送の一つだったよ。

 「軽音楽をあなたに」は、毎回テーマがあって、そのテーマに沿って曲が流される。ある初夏の日、FMfanの番組表で「軽音楽をあなたに」の欄をチェックしていたら、とても気になる響きの言葉が目に飛び込んできた。「ヘビー・メタル特集」。初めて聞く音楽のジャンルだ。なんだその硬質な響きは。なにか未知の世界へ誘うような魅惑的な響き。子供は立ち入ってはいけない禁断の世界の響き。

 その時がヘビー・メタルとの初めての出会いだった。その放送でかかったバンドは、Iron Maidenなどの新世代のハードロックバンドが中心だった。これまでそんな攻撃的な音を聞いた事が無かったので、とても興奮したよ。子供は、なんかおどろおどろしげで、野蛮なものが好きなのだ。

謎のバンドの曲 「チャールズの歌」 

 その翌日、音楽友達のO君とさっそくそのヘビー・メタルで、あれこれ話が盛り上がった。O君は番組のほとんどを120分テープで録音していた。その日の放課後、彼の家でヘビー・メタルを復習したのは当然の事だったよ。
 その日、他にどんなバンドの曲が流れたか覚えていないが、1曲だけ今でも曲調が頭にこびりついているバンドがある。そのバンドの曲はとてもへんてこで、「耳に残って、なんか気になるよね」と、O君とも意見が一致した。神経質なギターがずっと響き、どろどろとしか表現できない演奏に、2人の男が掛け声をかけ合う曲。当時の2人にはこう聞こえた。「エッホー、デーエエーワイ、エッホー、デーエエーワイ」「ちゃ~~~るずぅ、ちゃ~~~るずぅ」と。だからその曲を「チャールズの歌」と呼んでいた。

 去年の事なんだけど、たまたま聞いていたネットラジオがJohn Lydonの特集をやっていた。Sex Pistolsから始まってP.I.Lの曲に変わった時に、頭に稲妻が走った。あの曲だ! 「チャールズの歌」だ。あの「チャールズの歌」とは、Public Image Limitedの「Chant」という曲だった。
 John Lydonの歌がなんでヘビー・メタル特集に入れられていたんだ? 単純な疑問が浮かび上がる。だがその答えは直ぐに判った。この「chant」が収録されているアルバム・タイトルが「Metal Box」

 そんな訳でオレは、「軽音楽をあなたに」で、ヘビー・メタルの洗礼を受けたのだ。メタルじゃない曲も流れていたけれども。

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