ハローハロー! アラベスク 思い出と結びついた音楽は何時でも新鮮

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1970年代後半のディスコブーム

 1970年代の後半といえばフィーバー、フィーバーで、ディスコモノが日本を席捲していた、たぶん。その中でオレが一番好きだったグループの一つがアラベスクだった。今、彼女達の写真を見ると、あんまりメンコイとは思えないのだが、小学5年生の男子にとっては、とってもセクシーなお姉さんに思えたのだ。ABBAも色気たっぷりだったなぁ。ピンク・レディー(色気無いしな)なんかには全く興味を引かれなかったが、アラベスク(色気はあった)は大好きで、よく聴いていた。それになんといってもハロー・ミスター・モンキーは、衝撃的に面白い歌だったね。出だしからノリノリ、そのまま甲高い声でハローハロー・ミスターモンキ!だよ、子供には受けるわな。

ディスコ・ミュージックが産んだテクノポップ

 今になって知るんだけども、アラベスクはボニーMの成功に触発された音楽プロデューサーが二匹目のドジョウを狙って作ったプロジェクトだとWikiに書いてあった。そういや、ハローミスターモンキーのベーストラックなんか、ボニーMと殆ど一緒な作りだよな。演奏しているスタジオミュージシャンもきっと同じなんだろうと思う。今のダンスミュージックと違って、ちゃんと楽器で演奏しているので、じっくり聴いてみると結構凝っていて、センスも良くて聴いていて飽きないのだ。単にノリがいいだけではなく、演奏もしっかりしていた。

 アラベスクを今あらためて聞くと、シンセサイザーが多用されていて、ベースはエレキベースだけれども、このベースラインは、テクノポップそのものじゃないか!。同じフレーズをシンセで演奏すれば、あっという間にテクノポップになってしまうという事に気がついた。

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ロックバンドにもシンセサイザーが導入される

 ロックにイレクトロニクスを大胆に導入した先駆けアルバムの一つに、UltravoxのSystems of romanceがある。これは西ドイツのConny Plankというエンジニアが制作に深く関わっている。この頃の西ドイツは、もうディスコですら一部テクノ化(なんだか攻殻機動隊の一部義体化みたいだなぁ)してたわけで、それがロックに導入されるなんて、ごく当たり自然な成り行きだったろう。当然こういう技術は共有される訳で、こういったテクニックがロックに導入されてイレクトリックミュージックが誕生するわけだよ。

 その当時粗製乱造されていたドイツ製ディスコグループのレコード制作スタジオのお隣では、どこかのロックバンドが録音中、何てことはあり得る話だ。そりゃあ隣同士のスタジオで交流が有っても不思議じゃない。漏れてくる音を聞いて、あ、それオレも取入れよう! なんて事があったって自然な事だろ? 音楽は交じり合うことで、今までに無い面白いものが生まれるんだと思う。

懐かしの青春のアルバムをCDで買い直しムーブメント

 子供時分に聞き飽きて、もう大人が聞くもんじゃないなんて思っていたアラベスク。だけども、数十年も経れば懐かしくなってくるもんだ。40歳前後から「懐かしの青春のアルバムをCDで買い直しムーブメント」が起きる。アラベスクもその一つだった。子供の時は歌詞なんか全く気にしないで聞いていのだが、今歌詞を読んで見ると結構面白い。

 Hello Mr.Monkeyは、落ちぶれた成金を小ばかにする歌だった。Friday nightは、彼氏とのデートがある金曜日が待ち遠しくてしょうがない、焦がれるオトメの心情を歌っている。歌詞を噛みしめながら聞くと、おじさんでもちょっと胸キュン(←死語)だよ。なんでかって云うと、

 女房との交際期間、彼女は千葉で、オレは北海道の遠距離恋愛だった。女房とは婚約してからの交際が始まったんだけども、結婚までの半年間、毎月1度の彼女がこちらに来る日が待ち遠しかったよ。だからArabesqueがFriday Nightで歌うように、「毎日が金曜日になればいいのに」、というこの歌詞に込められた切ない心情が胸に染みてくる。良い楽しい思い出だ。

 毎日彼女が家に来たり、もしくは彼女のアパートに泊まって朝帰りしている発情モンキーの甥には、こんな恋の切なさなんか一生判らないんだろうな。北海道で地元の高校を卒業して、地元で就職した連中は、狭い交際範囲で付合ったり別れたりを繰り返して、人類みんな兄弟、そして排他的なグループを形成する。ただの発情家畜だな。

 それはともかく、音楽と感情は深く結びついている。音楽を聴いて、その時の自分の気持ちが生々しく思い出されてきたりして、気持ちがリフレッシュするなんてことがある。The DooleysのWantedを聴いて、指名手配されていた時の事を思い出したりする囚人なんてのもいるのかもしれない。

ArabesqueのFriday nightを聴いていて、そんな事を思い出した。

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上のキャンディ・ポップスはArabesqueの代表曲はもちろん、The Nolans、The Dooleysなど懐かしのポップスの数々が納められたオムニバスアルバム。今じゃ全ての音源が廃盤になっていて入手しずらいNewton Familyのドン・キホーテ、サンタマリアも収録されている稀少盤だよ。残念ながら現在は中古しか手に入らない。

アイキャッチ画像の御題:アラベスク模様の絨毯はメリーゴーランド


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