ウルトラヴォックスがピールセッションに残していた1977年の氷のように冷たい熱情
備えていると何かに役に立つかも
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目次
ウルトラボックスがピールセッションに残していたスタジオライブ音源
日本の鬼門、知床で生まれ育ち、20歳で上京したオレ。中学、高校とラジオや音楽雑誌で頭の中にパンパンになるくらい情報を詰め込んでも、東京のレコード屋に行けば知らないアルバムが売っていて驚く事ばかりだった。ディスクユニオンのようなレコード屋は、オレにとって雑誌やラジオ以上の音楽の情報源だったよ。
大好きなJohn Foxx在籍時のUltravoxだけれども、高校時代までに初期の3部作を手に入れたオレは全ての曲を知っていると思っていたら、そうじゃなかった。大学で友達になったジョージのアパートに遊びに行くと、見た事のないUltravoxの12inchシングルがあった。
タイトルはThe Peel sessionsと書いてある。早速聞かせてもらう。かったるいMy sex。2曲目は大好きな、氷のように冷たい感触のArtificial life。そして3曲目、出だしから開いた口がふさがらなかった。驚愕の超パンクナンバーYoung Savageが入っていた。こんなかっこいい曲があるのに、これまで知らずに過ごしていたとは！
残念ながらその当時このThe Peel sessionsはアナログLP盤でしか売っていなかったのだ。これを聞く為にCD化されるのをひたすら待ち続けた。オレはレコード屋に行く度にUltravoxのコーナーを覗いていたよ。
1990年前後についにCD化される
このThe Peel sessionsは、BBCの人気番組The John Peel Showで演奏された音源をCDにしたもの。いろんなアーティストがスタジオライブをやっていて、我が家の棚にはThe SmithsにJoy Divisionのライブがある。
このUltravoxの演奏は1977年11月21日の録音。だからデビューしてまだ１年も経っていない、実に若い頃の演奏になる。1977年と云えばパンク旋風のまっただ中。Ultravoxもそのムーブメントにのって売り出されたのだろうと思う。非常にパンク的な音ではある。だけども、彼らの作り出す音は、何故か荒々しくあっても、底冷えするような冷たい静謐が曲に満ちている。このスタジオライブでも、他のパンクバンドとは何か一線を画するものがあるのが良くわかると思う。
UltravoxがBBCに残したセッションは4曲
Youtubeでこの音源を探してみて、オレは困惑してしまった。オレの持っているＣＤには、この2曲目のThe Man Who Dies Every Dayが入っていない。amazonで簡単に探してみるけれども、やはり全部で3曲のものばかり。
全ての演奏を収録したコンプリート版は今は手に入らないのだろうか？ と思ったら、Ultravoxの4枚組Boxセットの中の１枚、アウトテイク集Rare Retroになんとその演奏が収録されていた。
これがその4枚組BOXセット。1st、2nd、3rdにレアトラック集1枚が付いて、なんとこのお値段！
★BBCのアーカイブにあるUltravoxの記録
BBCのアーカイブを漁っていたら、Peel sessionsの音源が出てきた。4枚BOXセットでしか聞けない、Man who dies everydayがここで聞ける。左側にある曲目リストの下の方にUltravoxの曲がありますよ。
リンク：Keane, Ultravox and Echo and the Bunnymen
★Ultravox – Live At The Old Waldorf – 1979 – Nights At The Roundtable: Concert Edition
そして下のリンクは、たった7分程度なんだけど、他では聞こことの出来ないライブ演奏が聴ける。音は悪いけど、ファン必聴だ！
この時代のUltravoxのライブ音源はとにかく見つからなく、youtubeでも極わずかしか見つからない。見つかったと思っても残念ながら口パク。この頃のライブアルバムが出れば、絶対に買うんだけどな。
オレが高校生の頃渋谷陽一のサウンドストリートではたまにスタジオライブをやっていて、新人やマイナーだけどもお薦めのバンドを紹介していた。爆風スランプはこのスタジオライブでブレイクしたんだと思う。こんな番組が日本にもあれば良いのにと思う。
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