オジー・オズボーンの「オーディナリー・マン」ジャンルを超えた傑作ロックアルバム Ozzy Osbourne/Ordinary man
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2月21日 Ozzy Osbourneの新作・Ordinary Manが発売になる
Ozzy Osbourneさんの10年ぶりのニューアルバム、Ordinary manが2020年2月21日に世界同時発売になった。そして全曲がSpotify等で視聴可能になっている。さっそくオレも仕事をしながら視聴してしまった。
素晴らし過ぎて、逆に不安になる
正直なところ71歳の老人が一生懸命アルバムを作った、その努力がどれほどのものだろうか程度の氣持ちでオレは聞いてしまった。まったくOzzyさん、あんたはたいしたもんだ。とても素晴らしい作品を作ってしまったじゃないか。
視聴する前は、凡庸なアルバムだったら?という不安があった。ところが、あまりにも素晴らし過ぎて、逆の不安にかられてしまう。ここ数年のOzzyさんにまつわる報道は、健康問題に関するものばかりだった。それだけに、こんな良い作品を作ってしまって、「これがスワンソングにならなければいいのだが、、、、」という不安が。
🦇オジー日本独占インタビュー初公開🦇
— ソニーミュージック洋楽 (@INTSonyMusicJP) March 1, 2020
10年振りの大復活アルバム『Ordinary Man』をリリースした #オジー・オズボーン が日本のためならと時間を割いて独占インタビューに応じてくれました🔥
PART 1
「初来日の思い出は?」
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アルバム制作の経緯
このアルバム制作の経緯がなかなか面白い。娘のKellyからラッパーのPost Maloneとの共作を勧められ、1曲録音したそうだ。それがアルバム制作の切っ掛けになった。
レコーディング終了後、プロデュースをしたAndrew Wattから、この勢いでアルバム制作に進む事を提案される。Ozzyさんは、もうアルバムを作る氣力なんか残っていないと思っていたけれども、その申し出に乗る事にしてしまった。音楽の精霊が人を動かして、この作品をこの世に生み出したとオレは思う。
健康に問題があり、アルバムを作るほどエネルギーが無かったとしても、その足りない部分は若い他のミュージシャンが補った。残り少ない彼の持つエネルギーを上手に、無駄なく創造に注いで出来上がったのがこのアルバムだ。とても短い製作時間で、よくぞここまでの作品を作り上げたと思う。
Ozzyさんの頭の何処かには、これが最後の作品になるなんて思いがあったのかも知れない。サポートしたミュージシャンもきっと頭の片隅にそんな思いがあったに違いない。短い制作期間ながら、とても気迫のこもった素晴らしい作品が生まれた。
結果出来上がったものは、モダンなヘビーメタル・ハードロックに仕上がっている。いや、そんなジャンルを超えた、実に愉快な、聞き応えのある、ロックンロールアルバムに仕上がっている。ただのゴリゴリのヘビメタアルバムにならない辺りが、Ozzyさんらしい。ノリノリのリフ、そして聞きほれるようなメロディーのバラード。どれもが絶妙の加減でアルバムに収まっている。
インタビューでOzzyさんはこう言った「オレはこれまでに自分で満足したアルバムはまだ作った事が無いと」。
このアルバムで唯一残念に思うのは、正にそれ。たぶんこのアルバムですら、自分ではまだ満足していないと思っているだろう。だからOzzyさんはこれで終りにせずに、本当に満足出来る作品を今後作らなきゃならないんだ。
この素晴らしいアルバム制作に手を貸したミュージシャン達
ギターそしてアルバムプロデュースはAndrew Watt 実は彼の名は今回初めて目にした。若いミュージシャンなんだが、The DoorsのRobby KriegerとThe Doorsのトリビュートコンサートで共演したりと、オレには実に興味深い活動をしている。
ドラムは、Chad Smith 説明不要のRed Hot Chill Peppers
ベースはDuff McKagan。言わずと知れたGuns N’ ‘Rosesのベーシスト
このアルバム制作に関して、Duffが語るインタビュー記事を見つけた。とても興味深い事が書いてある。このアルバムの収録曲は、Ozzyさんと彼ら3人の共同作業の末に生み出された事が書いてある。今のOzzyさんに足りない部分を彼らがブーストしてあげたのだ。音楽の奇跡がここに起こった。
その他意外な共演、Elton Johnとの歌も素晴らしい曲だし、Slashも1曲ギターを弾いている。そもそもこのアルバム制作の切っ掛けになった、Post Maloneとの曲も面白い。
それにしても、異種が交じり合う事でより面白いものが生まれるのだ。混じって何が悪い!
それにしても音楽と云うのはとても不思議なものだと思う。もしフットボールのプレミアムリーグに、70歳のプロプレーヤーいたらどうなると思う? そりゃあ若い選手達は尊敬はするものの、けっして同じ土俵で戦う事なんか出来ない。それは体力的に絶対無理な話だ。
だけども音楽の世界じゃ、70歳の老人ボーカルが、40〜50歳代、いやもっと若いミュージシャンに敬意を払われながらも、対等に真っ正面に向き合い、ぶつかり合って音楽を創造する事が出来るんだ。
Ray Davies様も73歳と、74歳に、若いバンドとアルバムを2枚作りあげた。才能と作る意欲があれば年齢なんか関係ないというのが素晴らしい。きっと音楽の精霊が、そういうミュージシャンに憑依して、この世に音楽を送り出しているんだろう。
Ozzyさんは金が要るんだ。みんな!この素晴らしいアルバムを買ってやってくれ。聞いてくれ。
健康問題の苦闘が創造に繋がった
Ozzyさんがこんな素晴らしいアルバムを発表出来たのも、ここ数年の苦闘があったからこそだと思う。このアルバムを出す為に、あのような辛い経験が必要だったんだ。それに耐えられたからこそ、Ozzy Osbourneの名に恥じない、ロックの歴史に残るアルバムをこの世に送り出す事が出来たのだ。全く持って素晴らしい。たとえ肉体は衰えたとしても、心は老化しないのだという事をOzzyさんは証明したのだ。
こんなアルバムを聞く事が出来る事に、1ファンとしてただただ感謝するしかない。
Ozzyさん、やはりあなたはとんでもないミュージシャンだ。オレは彼を天使ちゃんだと思っている。天使ちゃんはいたずら好きなんだ。
もう次のレコーディングの話しが! Ozzyちゃん、やる気になっている!
Ladies and Gentlemen, The Prince Of Darkness, @OzzyOsbourne 🦇 🔥 #iHeartOzzyOsbourne
— iHeartRadio (@iHeartRadio) February 25, 2020
WATCH: https://t.co/FD3cpAQWHc pic.twitter.com/THdDnyHqJO
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