筋肉少女帯 聞く短編集(いや長編集)

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筋肉少女帯 聞く短編集

まるで一つの物語のようなオーケンの詩の世界 いやこれは短編小説なのだ

筋肉少女帯の歌を聞いていると、時々その物語世界に引きずり込まれそうになる時がある。大槻ケンヂの作り出す詩は、たった4分程度の曲だというのに、時に長編小説を読んだ後のような余韻が残る事がある。

そうなのだ。大槻ケンヂは詩ではなく、物語を歌詞にしているのだ。オーケンの表現方法はロックというフォーマットに則って行っているが、これは日本の古くからの伝統芸能、例えば琵琶法師〜浄瑠璃などと比較すべき表現とあたしは言い切っても良いと思う。それほどオーケンのつくりだす物語世界は、ロックや詩、歌詞の世界を大きく超えていると思うのだ。

そんなオーケンが作り出した物語世界をひとつひとつ集めてみたらどうなるのだろう、というのが今回の記事なわけだ。まるで短編小説集のように、オーケンの作り出した物語世界を集めてみようと思う。

どれもこれも3〜5分程度の短い曲の中に、緩急自在、紆余曲折、愛憎離苦の物語が込められている。集めてみたら、もうこれは短編小説なんてものではなくて、オーケン全集とでも呼ぶべき重量がある。

こんな物語世界を、レコードに(あえて古い言葉を使った)、ステージ上に表現するオーケンという存在は、日本のロック史上でも屈指の表現者だとアタシは思っている。彼は呪術師だ。ステージ上にこの世ではない物語世界を生みだしてしまう呪術師なのだ。

では、そんなオーケンが生み出した、ドロドロの、いやこの世の真実を深くえぐる作品たちを紹介して行こうと思う。

「これでいいのだ」 猫のテブクロ (1989)

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「イワンのばか」 月光蟲 (1990)

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「少年、グリグリメガネを拾う」 月光蟲(1990)

「いくじなし」 Sister Strawberry(1988)

「何処へでも行ける切手」  断罪!断罪!また断罪!(1991)

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「トゥルー・ロマンス」 ステーシーの美術 (1996)

「機械」 キラキラと輝くもの (1996)

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「サボテンとバントライン」 月光蟲(1990)

「くるくる少女」 UFOと恋人(1993)

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「詩人オウムの世界」 サーカス団パノラマ島へ帰る(1990)

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「ノゾミ・カナエ・タマエ」 レティクル座妄想(1994)

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「パブロフの犬」  断罪!断罪!また断罪! (1991)

「再殺部隊」 ステーシーの美術 (1996)

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以上他にも物語性の高い歌がいっぱいあるのだが、あたしの好みで選ばせてもらった。

もうお腹いっぱい?  プレイリストもつくったので、頭から全部まとめてもう一度お聞き下さい。


🎶ここまで私のブログを読んで頂き有り難うございました。

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