あたしの選んだギターソロ ベスト10 メジャーな曲はありません

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ギターソロ

好きなギターソロを選んでみた


先日、あたしのTwitterのTL上にこんなツイートが流れてきた。

何! 若者にギターソロが不人気だと。そんな話を聞こうものなら、へそ曲がりのあたしは黙っていられない。そんな事で、あたしが選ぶギターソロベスト10と題して記事を一つ書いてみる事にした。こんな記事ばかり書いているから、サッパリこのブログのアクセス数は伸びないのだ。どうでも良いが。

ここに集められた曲は別に奇をてらったわけじゃないのだ。ただ単にあたしが好きな曲を集めたらこうなってしまったのだ。そんな日陰者のギターソロ・ベスト10を公開しようと思う。

さてそんなわけで、あたしが選んだギターソロ・ベスト10を始めてみよう。

例によってSpotifyでリストにまとめてみた

Santana / Europe

ギタリスト:Carlos Augusto Santana
1976年発表「Amigos」


あたしのこのリストにはまったく相応しくない超メジャーな曲。騙しです。この曲なんか、今のご時世イントロが始まった瞬間にスキップされちゃうんじゃないのw この曲はインストというよりも、ギターソロで作られた曲といっていいだろう。後半の盛り上がりは何度聞いても良いねぇ。

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One of these days / Pink Floyd


ギタリスト:David Gilmour
1972年発表「Meddle」


ギターソロが始まった瞬間にスキップされるどころか、これまたベースのイントロが始まった瞬間にスキップされてしまうだろうインスト曲。

ベースといえば、Twitterのお友達が、エンジニアらしい面白い分析をしていたのでそのツイートを貼り付けておく。

短調なベースラインに絡まり、まるでチェンソーの唸り音のようなギターソロが入ってくる。この印象的なギターソロは、ライブ映像を見て初めて知ったのだが、ギターをテーブル上に据え置き、スライド奏法で演奏している。見た目だけはまるでハワイアンのスチールギターのようだ。

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マリアンヌ/ジャックス

ギタリスト:水橋春夫
1968年発表「ジャックスの世界」


テクニック云々じゃない、水橋さんの情念の狂気のギターソロ。今の若い人ならスキップ間違いなし。歪んだギターの音に、このドロドロとしたフレーズ。これは異世界を見たものしか出せない音だと思う。日本のロック黎明期にはジャックスという、恐ろしいバンドが存在していたのだ。全く売れなかったが。

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You really got me/The Kinks


ギタリスト;Dave Davies
1964年発表「The Kinks


あたしが愛してやまないThe Kinksからは、この曲のギターソロを選んだ。このギターソロはロック伝説としてJimmy Pageがセッションマンとして弾いたと云う話が昔から云われていた。オレも長らくそれを信じていたんだけども、20年前ぐらいにRay Davies様が何かのインタビューでそれを明確に否定している。

そのインタビューでは、Jimmyがこのアルバムのセッションに参加はしていたと書いてあったけれども、下記のDaveの話ではそれすらも無いように受け取れる。結構このDavies兄弟は正反対の事を云う事が多いので、どっちが本当なんだか。少なくともこのギターソロはDaveで間違いない。Dave本人も何かのインタビューに答えて、「オレが弾いたんだ」と答えているのを目にした。

■リンク:ザ・キンクス、「”You Really Got Me”のギター・ソロはジミー・ペイジが弾いた」説を改めて否定

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Japan / The art of parties


ギタリスト:David Sylvian
1981年発表「Tin drum」

ギタリストが脱退してしまった為、このアルバムではヴォーカルのDavid Sylvianがギターを弾いている。この曲のうなりのような独特のギターはDavidが弾いているという事になる。もうギター音というよりもギターの叫び、うなりのようなこの音が曲に最適な効果を与えている。

だけども、ひょっとするとこれはギターでは無くて、シンセサイザーなのかもしれない。特にこれといった情報が見つからないので、きっとギターだろう。この時期のJapanのツアーでは、土屋昌巳氏がこのギターを再現したのかな? ライブ映像をちょっと探してみようと思う。

こういうギターソロはいくら訓練したとしても絶対に弾く事が出来ない。速弾きとは全く別のギター・センスが要求される素晴らしいソロなのだ。

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Ozzy Osbourne / Mr. Crowley


ギタリスト:Randy Rhoads
1980年発表「Blizzard Of Ozz」

もうべた過ぎるほどヘビメタ、いや今となってはこの音はもうノスタルジー溢れるオールディーズと言っても良いだろう。最近のメタルは早いし、リフはザクザクだけだしで情緒が無いねぇ。という事で、もう情緒のカタマリのようなこの流麗なギターソロを聴いてくれ。

Fripp&Summers/I advanced masked


ギタリスト:Andy summers & Robert Fripp
1982年発表「I advanced masked」

King CrimsonのRobert Fripp師匠と、The PoliceのAndy Summers師匠の夢のギターコラボ作品の1曲。ともにこのブログで何度も取り上げられた2人ですが、なんとその2人が共演するという、オレにとって最高に幸せなアルバム。

この曲の聞き所は何といっても中盤からのギターソロ共演。Fripp先生のまるでシーケンサーの様な神経質な超速弾きが始まると、それを追いかけるかの様にSummers師匠の渋い、そしてRobert先生のソロなんか全く気にもかけない、のんびりとしたソロが被さってくる。その混じらない、そして絶妙の溶け込み具合が最高なんだ。

このコラボを通してSummers師匠は好き放題にギターを引く喜びを知った事で、数年後のThe Policeの解散に繋がったとあたしは思うのだ。

ちなみにSummers師匠のギタープレイ、あの分散コードを参考にして、Fripp先生は80年代Crimsonのあの印象的なギターリフを思いついたと、何かのインタビューで読んだ記憶がある。つまりこのアルバムセッションが、80年代King Crimsonを生んだ事になるのかもしれない。

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21 century Schizoid man/King Crimson 


ベーシスト;John Wetton
1974年発表「King Crimson U.S.A」


ギターソロ集だと云っているのに、ここではベース・ギターソロを入れてしまう。21世紀の精神異常の曲の中盤には各楽器のソロの応酬がある。そこのJohn Wetton様のオレ様ベースギターソロが素晴らしい。ベースもソロを弾けばこんなに盛り上がるのだ。この曲はオレ様のベース音が無きゃ成り立たないのだと言わんばかりの暴虐ベースを披露する。素晴らしい。このベースソロは口で諳んじられるほど何度も聞いている。

John様のベースソロに続いてバイオリンソロが入るが、そんな事はお構いなしに弾きまくるJohn様、そしてFrippさんのギターソロ(ノイズ奏法)がかぶさり、バイオリンソロなんか何処かへ消し飛ばされてしまう。それにしてもバイオリンのDavid Crossが気の毒で仕方がない。

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Blue light/Ultravox


ギタリスト:Robin Simon
1979年発表「Systems of romance」


これはJohn Foxx在籍時のUltravoxの3rdアルバムの曲。このアルバムの聞き所は何といってもロックとイレクトロニクスの奇跡の融合感。人間でありながら機械でもあるキャシャーンみたいなアルバムだ。中でも一番好きなのがこの曲で、冒頭のギターソロというよりもギターによるイントロがたまらなく良い。曲の中でもシンセベースのピコピコ感と無関係に、メタルのようなギターが常に唸っているのも聞き所。

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Forever Until Sunday/Bruford


ギタリスト:Allan Holdsworth
1978年発表「One of a kind」


2017年に亡くなったAllan Holdsworthさんがギターを弾きまくっているBrufordの1stアルバム。なかでも、この曲中盤のソロは良いねぇ。ダチョウの羽で喉をくすぐられるような、奇妙で繊細な旋律から、突如気でも狂ったかのように超高速で弾きまくるその展開にシビレルっぱなしだ。

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The end of Asia/坂本龍一


ギタリスト:渡辺香津美
1978年発表「千のナイフ」


YMOのアルバムBGMでも演奏されているこの曲は、もとは坂本龍一の1stアルバムに収録された曲がオリジナル。この曲の後半、まるで地の底から地響きのようにうなりをあげてギターソロが噴出する。その音のスリリングな事。何度聞いても震えが来る。

まるで地下に閉じこめられた丑寅の金神様が幽閉から解き放たれ宇宙を歓喜して駆け回るとでも表現したくなるようなギターソロだ。

ギターソロ収録にあたって坂本氏は渡辺香津美さんに、「火がついたように弾きまくってくれればいいから」指示したらしい。まさに炎が吹き出すようなギターソロ。こんなスリリングなソロはなかなか耳にする事は無い。

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Baby’s on fire/Eno


ギタリスト::Robert Fripp

1973年発表「Here Come the Warm Jets」


またもやFripp師匠を出してしまった。ある意味このギターソロについて書きたいがためにこのベスト10を選んだようなものだ。こんなギターソロが始まったら、確実にスキップされてしまう破壊力抜群のソロだ。

Brian Enoと云えば環境音楽で有名だけども、1stアルバムは超前衛的変態ロックアルバム。なかでもこの曲の変態度は群を抜いている。その一番の理由は、Fripp先生のこの異常なギターソロだ。邪悪、超現実的、精神分裂、なんと表現したら良いのか判らない、誰にもまねのしようのないギターソロがここに修められている。

速弾きなら練習すれば出来そうだが、こんなギターソロだけは誰が考えても弾きようがない。そんな超絶、孤高のギターソロがこれなのだ。名付けて地獄の毒々ギターソロ。たっぷりと堪能してちょうだい。

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ギターソロ

ということで、今回もベスト10と称しながらも、そんな事はお構いなしに選曲してしまった。こんな記事を一生懸命に書いたとしても、ギターソロをスキップする人達の目には全く触れないだろう。いいんだ、そんな事は。


🎶ここまで私のブログを読んで頂き有り難うございました。

記事をシェアして頂けたらとても嬉しいです。

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