キンクスの再結成に暗雲が垂れ込める? Dave Davies on The Kinks’ unlikely reunion
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又と言うべきか、やはりと言うべきか
6月のSir Ray DaviesのThe Kinks再結成発言について、弟のDavie Daviesが早速噛みついている。しかも正面と向かって云うのでは無くて、The Telegraph紙のインタビューに答える形で。
「再結成の話は嘘じゃない」と認めるも、「The Kinksとして一緒に新しい作品を作ることについてはずっと話し合っているが、まだそのことについては公表すべきじゃないと同意したはずなのに、RayはTVでさっさと言っちゃった。」とDave。まだ片付けなきゃならない問題があるそうだ。
何にしても、The Kinksは今始動し始めようとしているようで、再結成したといっても、哀れな老人が過去を懐かしむような情けないものにはしたくなく、今の時代と文化を反映した作品になれば良いものが出来るだろう、とそのインタビューで語っている。
これ以上細かく翻訳するといろいろと問題があると思うので、詳細は下記のインタビューをどうぞ。
注:下の記事の中でRayの姉の数は8人とあるが、これは記者の勘違いだろう。Rayは8人兄弟で、上に6人の姉と下に1人の弟(Dave)がいる。
6月にRayのインタビューを見た時には、単純に喜んだと同時に、またDaveが噛みついてくるぞと、心の何処かで思っていた。彼らの発言は、その文字の通りに受け止められないのだ。
それから何の音沙汰も無いので、ひょっとしたら全てが順調に進んでいるのでは無いかと、ハードコアThe Kinksファンのオレは薄く期待していたのであった。そこでこのDaveのインタビューが飛び出したので、正直なところ「ああ、又かと言うべきか、やはりと言うべきか….。またあの兄弟もめてるよ。いつもと事だな」と溜息をつく。
The Kinksの再活動、今回は本氣じゃないか?
The Kinksだけに順調に再起動しそうにない氣がするのはいつもの事だが、今回のDaveの発言を見る限り、彼らは本気で新しいものを作って残す氣満々というのが伝わってくる。今の時代に生き、そしてそれを反映した作品。ただ哀れな老人が過去を懐かしんで作る、哀れなモノにしたくないというのは、表現者として最前線にいたいという、現役感に満ちあふれている。オレはこの発言に、彼らの並々ならぬ決意を感じる。
そう常にThe Kinksは音楽の最前線にいるのだ。けっして過去を懐かしんだロートルバンドにはならずに。そうじゃなきゃThe Kinksを再活動させる意味が無い。もう70歳を超えた老人が、この世界をどう見て、どう感じているのか? それをどう作品に反映させるのか、期待は高まる一方だ。70歳を超えた老人がThe Kinksを再活動させる、その意味とは? 懐メロバンドの金儲けとは一線を画すThe Kinksの再活動。それでなければThe Kinksじゃない。●●●●とは違うのだよ。 ←●●●●にお好きなロートルバンドのお名前を入れて読んで下さい
願わくば、はやく「諸問題(たいがい2人の感情面の事だと思うが)」を解決して、作品の制作に取り掛かってもらいたいと思う。そう、2人にはもう、残された時間はそう多くは無いはずなのだから。いや、この多死社会、早死社会の日本に住む俺達だって…..。
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