台湾から男女5人組ロックバンドCarnival登場 1stミニアルバム『夜に生まれたお姫様』リリース

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台湾からCarnival登場

台湾発の次世代型日本式ロックバンド・Carnival

carnival 夜に生まれたお姫さま

やはりこれからはアジアの時代かもしれない。台湾から、こんなロックバンドがデビューした。男女5人組のロックバンドCarnivalが台湾から登場した。

彼らの事を知ったのは、たまたまデビューミニアルバムの配信を伝える記事が目に留まった事だった。記事見出しの「次世代型日式ロックバンド」という言葉に惹かれて、彼らの音を聞いてみようかなという氣になったのだ。

さっそくspotifyで彼らのデビューアルバムを聞いてみると、これがなんとも実に良い。こんな閉塞的な時代だけども、彼らの音はそんな世界の情況をぶち壊すような、エネルギー、勢い、情熱に溢れていた。とにかく軽快で、ノリノリ。そしてメリハリ、ための効いたのびのびとしたメロディーが、実にしっかりとした演奏のうえに乗っている。

Carnavalは、こんな息の詰りそうなこんな世界に、颱風を吹き付けて風通しを良くするために生まれたバンドだと表現したくなる。ちょっと大げさだけども。

Carnivalはギター2本にベース、ドラム、そして女性ボーカルの5人組だ。しっかりとした技量のある2本のギターのアレンジが良く、ギター音の絡みもなかなか聞かせる。

そうしたきらびやかなギターを支えるのは、実に堅牢なリズム隊。若いのにベーシストはテクニックもしっかりしているが、センスも卓越している。これがデビュー作というのはかなり驚く。ファンク調から、ハードロック調まで難なくこなす器用さが台湾ならではなのかもしれない。

そしてドラムは重厚にならず、それでいて軽薄じゃないしっかりとした技量に裏付けられたビートが、バンドサウンドに華を添えていると思うのだ。彼の叩き方はどことなくIan Paiceを思わせる。そんなドラムはおじさんの心をくすぐるってもんだ。

そんなCarnivalだけども、どうやら彼らは日本好きのロックバンドのようなのだ。デビューミニアルバムに納められた5曲の歌は全て日本語で歌われている。どことなく音も日本的なものを感じさせる。日本のアニメのOPに起用されても全く違和感を感じないスピード感の曲が納められている。

■その他の音楽配信サービスでの視聴はこちらをどうぞ!

今回発表されたミニアルバムには6曲納められているが、どの曲もダンサブルでノリノリだ。だけども4曲目だけはハードロックが納められている。これがとくに良い。ツインリードの利点がとても生かされていて、このバンドはファンキーなノリもいいが、こうしたハードロックも非常に良いと思う。もうちょっとハードロックよりにしたほうが、このバンドの良さがでるような氣がするのはあたしだけか?

ただひとつCarnivalについて残念に思うのは、日本語で歌っているものの発音がまだまだなのか、歌詞がちゃんと伝わってこないんだよな。字幕が無いと何を歌っているのかはっきりと分らない事だけが、今の彼らの改善点だと思う。頑張っているんだけども。

ところでCarnivalっていったいどんなバンドなんだろう

そんなCarnival、彼らの情報をネット上で色々漁ってみると、サッパリ出てこない。メンバーの名前、経歴、年齢、出身地、どんな音楽に影響されたかなんて情報が全くないのだ。ただ分っているのは女1人に男4人ということ。そしてその顔、たたずまいの写真数枚。いや中国語が分かれば、もっといろんな情報が出てくるのかもしれないが。

今の所彼らの情報はほとんど皆無だ。それが逆に面白くて良い。今目の前にあるのは彼らが作り出した楽曲の音のみ。そのバンドについての情報がほとんど無く、ただ音楽だけがぼーんとそこに置いてあるなんて、子どもの頃以来久々の経験だ。

今の時代、あれこれ詳細な紹介というか、宣伝文句というか、いろんな情報がすでに大量に出回るのが普通になってしまった。この謎めいているのも楽しくて仕方がない。久々に音楽でワクワクしている。

音を聞く事以外彼らの事を知ることが出来ないのがCarnival。今の所彼らの公式サイトとしてはFBのページがあるのだが、台湾語を翻訳して読んでみてもさっぱり彼らについては分らない。謎でもないのに、彼らの謎に包まれた存在というのも最高だ。

■リンク:Canivalのフェイスブックの公式ページ

今、台湾のロックシーンが面白い

台湾地図

日本の音楽シーンには、もう何も面白いものが出てこないんじゃないか、と悲観している。この30年で日本はすっかり下流国に劣化してしまった。勢いのない国から、新しいものなんか生まれてこないだろう。

いや、こんなに劣化してしまったからこそ、ヘドロの中から凄いものが生まれてきそうな氣がする。だけどもそれはまだまだ先の事だろう。いや英米の音楽シーンも同様に本当につまらない。

そんな日本の隣国台湾では、いろんなジャンルの音楽で素晴らしいアーティストが出現している事に氣がついた。探せば探すほど、面白い音のバンドが出てくる麗しの島台湾。

商売っ気ばかり目につく、うさん臭いK(uso)ポップとは違い、実に多彩な才能があの島には満ち満ちているようだ。掘れば掘るほど良いバンドに出会えそうだ。

そんな事で今しばらく台湾の音楽シーンから目が耳が放せそうもない。台湾の音楽事情を調べていて、いくつか面白い記事を見つけたのでリンクを張って置く。参考にどうぞ。

■リンク:台湾のおすすめバンド8選。多種多様な文化が生んだ個性派揃い

■リンク:高雄で今注目の新世代インディーズバンド6組
■リンク:台湾のインディーバンドがすごい。まずはこれから聞いてみて!台湾のオススメバンド5組。

これからはアジアの時代だ。


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