ビートバンドとしてのキンクスの曲20選 キンキーサウンド時代!
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ビートバンドとしてのキンクス いわゆるキンキーサウンド時代
前回の投稿ではThe Kinksの名曲ばかりを20曲集めてみた。今回はビートバンドとしてのThe Kinksの魅力を堪能してもらいたいと思って、彼らの極初期の曲から20曲集めてみた。こうして前回の投稿の曲と比べてみるとまるで別バンドの様にも聞こえる。
オレも、もともとはこのノリの良いビートバンドとして彼らの魅力に嵌ってしまった。なのでThe Kinks初心者は、ビートバンド時代から聞くと取っつきやすいと思うのだ。
The Beatlesの音なんかに慣れている人には、彼らの音は少し喧し過ぎるかもしれない。そりゃそうだ、彼らはロンドンの労働者階級の街が生んだロックバンドなのだ。素朴で牧歌的な田舎者のビートとの違いを堪能してもらいたい。
余談だがこの当時の日本ではこうしたバンドの音を十把一からげに、The Beatlesのヒットにあやかってリバプールサウンドと呼ばれていたという。本でその事を知って、オレはずっこけたよ。60年代を代表するビートロックバンド、The Kinks、The Who、The Rolling stonesは全てロンドンのバンド。なんで田舎者の出身地の名前で彼らの音をくくらなきゃならないんだ? 当時も今も日本のジャーナリズムはだっせーと思うのだ。
そんな事はさておき、ビートバンドとしてのThe Kinksの魅力を堪能してもらいたい。ちまちま聞くのが面倒な人向けに、いつもながら全部の曲をまとめて聞けるSpotifyのプレイリストも作っておいた。
あまり各曲についてあれこれ蘊蓄を語ってもたいして読まれないと思うので、今回も最低限の記述に留めておいた。手抜きと言われればそれまで。
ビートバンド The Kinks 20 songs!
★Long tall Sally
1964年2月発表のThe Kinksの1stシングル曲。Little Richardのカバー曲。正直The Beatlesのカバーを聞く方を勧めたくなる凡庸な出来だと本人達も何かで語っている。とはいえ、The Beatlesのバージョンに似ないように一生懸命に工夫しているのがThe Kinksらしいと思うのだ。
★You really got me
1964年8月発表の何の説明も要らない彼らの3枚目のシングル曲。この曲でついに大ヒットを飛ばして人気バンドになった。そしてこのリフがヘビメタ、パンクの元祖とも云われたりする。
★Beautiful Delilah
1964年10月発表の彼らの1stアルバムThe Kinksより。Chuck Berryのカバー曲。カバー曲はDaveが歌うものと相場が決まっているようだ。
★I’m a lover not a fighter
1964年発表The Kinksより。カバー曲。
★Too much monkey business
1964年発表The Kinksより。これまたChuck Berryのカバー曲。このバージョンはアルバムのオリジナルよりも強烈に早い別バージョン。
★All day and all of the night
1964年10月発表のシングル曲。You really got meの大ヒットに気を良くして繰り出されたこの曲も大ヒット。のちにThe DoorsがHello I love youでこの曲のパクったとして騒動になったのも面白い。
★I gotta move
1964年10月発表のシングル、All day and all of the nightsのB面曲。
★Things are getting better
1964年11月発表のEP・Kinksize Sessionより
★Louie louie
1964年11月発表のEP・Kinksize Sessionより。you really got meのリフのヒントにもなったと言われている曲。
★Everybody’s gonna be happy
1965年3月発表のシングル曲。
★Look for me baby
1965年3月発表Kinda Kinksより。
★Wonder where my baby is tonight
1965年3月発表Kinda Kinksより。
★Dancing in the street
1965年発表Kinda Kinksより。カバー曲。
★You shouldn’t be sad
1965年発表Kinda Kinksより。
初めて買ったThe kinksのアルバムの思い出
ちょっと余談だけども、オレが初めて買ったThe Kinksのアルバムは、ザ・キンクス・ファイルという名前の2枚組のベストアルバムだった。ザ・ファイル・シリーズという企画のベストアルバムの一つにThe Kinksが取り上げられたのだった。1985年ごろの話だ。
その頃のThe Kinksは国内盤が廃盤になっていて、このアルバムでようやっと彼らの数々の(といっても1970年までのPyeレーベル時代までのベストアルバムだったのだが)曲を知ることが出来た。2枚組のLPで、1枚目がキンキーサウンドがビッシリ、2枚目はフォーク調の曲が増え、まるで別バンドのアルバムのようだった。
当初は1枚目のキンキーサウンド時代ばかり聞いていたのだが、せっかく買ったアルバムなのに2枚目も聞かないともったいないと言うことで、時々聞く程度だった。そんな風にして聞いているとある日、Victoriaのリードギターのカッコ良さに気がついてしまった。それから他の曲も、しみじみとした良い曲ばかりだという事に気がついてしまった。
そうしてオレはThe Kinksファンへとどっぷりと彼らの音世界に沈み込んで行くのであった。
★Set me free
1965年5月発表のシングル曲。
★I need you
1965年5月発表のSet me freeのB面曲。ギザギザしたギターリフがまあカッコいい事。
★Milk cow blues
1965年11月発表The Kink kontroversyより。The Kink kontroversyはなんといってもジャケットが渋くてカッコいい。LPで手に入れて部屋に飾っておきたいアルバムの筆頭だ。2番目がMuswell Hillbillies。
★Till the end of the day
1965年発表The Kink kontroversyより。
★Where have all the good times gone
1965年発表The Kink kontroversyより
David Bowieのカバーで良く知られるこの曲も、The Kinksがオリジナル。
★It’s too late
1965年発表The Kink kontroversyより。
以上初期のThe Kinksのビートバンドらしい楽曲を20曲集めてみた。これらの曲はご覧の通りで、初期の3枚のアルバムに集中している。そして4作目のFace to faceから彼らはビートバンドから脱却して、よりThe kinksらしい音に変わってゆくのだ。
あれこれ陰鬱になる事の多い時代だけども、The Kinksの活きの良い曲を聴いて元気を出して日々を乗り切ろうと思うのだ。
God save the KINKS!
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