ジョージ・オーウェルの「1984年」が描く世界は、まさに現代の事だ! ようこそ1984年に

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1984年

1984年、オレは高校2年生。Eurythmicsは映画「1984」に提供したSex Crimeをヒットさせ、TVやラジオ、街のBGMで朗々ととSEX、SEXと、SEXが連呼されていた。そういやアメリカの軽薄だけどもハードロックバンドも、同名アルバムを大ヒットさせていた。どうでも良いけど。 ←アメリカンハードロック嫌い

1984年は言論も思考も今よりよっぽど自由な世界だった。TVの深夜番組じゃおっぱいが出て当たり前。のどかな時代だった。その反面ソビエトとアメリカの間では冷戦は続き、核戦争の脅威をあおるマスメディアの報道に日々晒されていた。だけども小説「1984年」で描かれているよりは、ずっーとマシな世界だった。そんな頃にオレはこの小説を読んでいる。

「1984年」

「1984年」とはジョージ・オーウェルが1949年に発表したSF小説だ。いわゆるデストピアもので、地球は3つの陣営による見せかけの永久戦争が続いている。小説の舞台はその陣営の中の一つオセアニアのロンドンが舞台だ。オセアニアでは、人々の行動、思考、その他全ては、政府により管理されている、いわゆる全体主義社会だ。50歳以上の人なら直ぐに判るだろうが、この小説のモデルになったのは、今は滅んでしまったソビエトだ。主人公のウィンストン・スミスは、オセアニアの偉大なる支配者ビッグブラザーに対して、密かに反感を抱いている。だがその心のうちが政府に察知され、暴力や薬剤などの拷問をうけ、最後にはビッグブラザーを愛するまでに人格が破壊される様が描かれている。

40年近い前に一度読んだっきりのこの小説なのだが、この数年ずっと読み直す機会を窺っていた。きっと現在の息詰まる、閉塞感あふれる社会が、この小説を思い出させたに違いない。

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ジョージ・オーウェルは自由が消滅した社会での、人々の生き様を事細かに描写している。決められたTV番組は見なければならない、「2分間憎悪」には必ず参加しなければならない等々。決まり事だらけの自由の無い社会。
まるで何かの宗教儀式の様に、毎日決まった時間に行われる「2分間憎悪」。2分間憎悪の時間になると、集会場の大スクリーンには人民の最凶の敵エマニュエル・ゴールドスタインが映し出される。一般市民はその投影された顔に向かって、考えられる限りの悪罵を2分間吐き続けなければならない。彼はビッグ・ブラザーの最大の裏切り者なのだ。

そんなシーンを読んでいて、オレには今の日本の姿が被さって見えてくる。そうNHKを始めとするビッグ・ブラザー放送局だ。例えば連日北朝鮮のキム君をTVの画面に登場させては、これ以上の悪の独裁者はいないかのごとく糾弾し続けていたのを忘れちゃいないよね。

キム君がTVに映っているあいだ、そんな下らない放送を見ている模範的な国民は、「こんな危ない奴、とっとと殺してしまえ!」等々、TVのスクリーンに向かって悪罵を投げ掛けていただろう。実際にオレは叔父がTVに映るキム君に汚い言葉を投げかけているのを何度も見ている。連日ビッグブラザー放送局はキム君の笑顔を大写しにして、国民を煽っていた。どうでもいい些細なニューズで。

これは「2分間憎悪」そのものじゃないか。小説では良き市民は必ずこの2分間憎悪に参加しなければならない。ところが現実では、そんな義務も何もないと云うのに、日本人は自ら進んで、嬉々として大写しになるキム君の顔に憎悪の言葉を投げ掛けているのだ。

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ところで北朝鮮と国交のあるは世界中で160カ国もあるって知っていたかい? 実は北朝鮮と国交の無い国の方が少数だなんて、日本のビッグ・ブラザー放送局は一言も教えてくれないよね。

 また芸能人がスキャンダルでも起こすと、まるで一斉砲火のようにその対象は糾弾される。アホな国民がそうしたネタに飛びつき、夢中になっている間に、ビッグ・ブラザー政府は水道を民営化する法案を通したり、漁業権を企業に(たぶん外国企業だ)に売っぱらう法案、種子法等をどんどん改悪して行く。

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政府の都合に合わせてどんどん修正

「1984年」の世界では真理省は歴史をどんどん改竄し、愛情省は反政府な市民を愛情深く拷問し、ビッグ・ブラザーを愛せるくらいに人格改造する。名前とは正反対の省庁。これは何だか何処かで見た光景じゃないかい?

内閣府は経済の指標を改竄し、不況をゆるやかな経済の回復途中にしてしまう。環境省は放射能は安全だと、放射性物質の環境への拡散を推奨する。保健省は有毒なワクチンを強制し、また何の役にも立たない健康指針を策定して、多くの健康な国民を病気にしてしまう。あげていけば切りが無い。今ここにある現実は、ジョージ・オーウェルが小説で描いた世界にとても近い。今私たちが見ているのは、小説「1984年」の世界ではなく、現実の出来事なのだ。

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1984年のモデルはソビエトの全体主義

ソビエトと云う全体主義国家は1990年代にに崩壊した。一党独裁の全体主義は過去の遺物になってしまったと誰もがその時思った。自由主義の勝利だ。じゃあソビエトが代表するそうした官僚機構、全体主義社会はもう過去のもので、消え去ってしまったと言えるのか?

ところが日本をはじめ、今世界中で起きているのは、社会の全体主義化、ソビエト化だ。ソビエト的なものは、姿を消し、気配を消して、実はこの自由主義社会と思われるものに浸透し、そして乗っ取って行ったのだ。それは国家の上に君臨する巨大企業によって。巨大企業がより効率的に利益を追求しやすくするために社会を改造してゆく。だから1984年で描かれた悪夢は、正に今ここにある現実なのだ。

またネット上では表現の自由、言論の自由への検閲がどんどん進む。しかもリベラルだの進歩的だという人達によって。物言えば唇寒しだ。誰もが口をつぐめば、等しく平等な社会になるって訳だ。じゃあ自由は何処にあるだい?
 
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そう我々は1984年の世界に住んでいるのだ

ソビエト的なもの、全体主義、官僚主義、そういった人間性を抑圧し、自由を破壊する体制は、ソビエト崩壊後にも名前を変えて未だに生きている。今我々の住む社会は、まさにかって憎み、恐れたソビエトそのものの社会じゃないか! 平等の名の下に、人々の自由はどんどん剥奪される。言葉が差別の名の下に消されて行く。かって悪と教え来られ、嫌悪の対象であったソビエト。そのソビエト的なものに我々は取り込まれてしまった。

 会社の上司なんかを見ていて思う。話す言葉はそのほとんどが日々垂れ流されるバラエティ番組のアホタレントの真似ばかり。あたかも自分で考えたかのように、TVで見た説を得意げに語る。それはあなたの考えじゃない、TVで垂れ流されている説だ。あなたの脳は、他者によって支配され、思考も、行動も支配されている。奴隷以下の家畜だ。見渡せば、そんな人間ばかりだ。現実も、ネット上も。

人間は、まるで工場で大量生産されたプラスチック製の製品のように、個性が無くなり、見た目も同じものに作り替えられて行く。まるでウィンストン・スミスのように。

 思考はTVによって毒され、行動はスマートフォン無しでは何もできない人間があふれ返っている。スマートフォンは人間の登録番号札だ。牛の耳にくくり付けられた番号札を見た事が無いかい? あの番号で屠殺されるまで管理される。スマートフォンを持った人間は、どこにいるか、何をしているか、すべてスマートフォンから個人の行動が秘かに記録されている。スマートフォンがあれば、囲い込む柵も要らない。便利なものだ。

そしてさらに悪い事に、スマートフォンで検索しても出てこない言葉、出来事は、もうこの世に存在しないも同然だ。自分の思考は知らず知らずのうちにコントロールされ、行動が全てそれらのものによって支配されている。真理省によって、不都合な言葉が、歴史が、どんどん書き換えられて行く世界がここにある。「1984年」のテレスクリーンを自発的に常に携帯しているのが現代の人間だ。

そう我々は1984年の悪夢に生きているのだ。もうそれらのサービス無しでは生活が成り立たないと言っていいだろうテックジャイアント。奴らこそ21世紀のビッグブラザーなのだ。私たちは強制されるまでも無く、自ら喜んでビッグ・ブラザーを愛しているわけだ。ようこそ1984年!

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