70年代の思い出 アース・ウィンド&ファイアーの宇宙のファンタジーで、少年の心もファンタジーにどっぷり

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初めて買った洋楽アルバムが、All ‘n all(太陽神)だった

 お年玉で買ったから、確か1978年の正月だったと思う。初めて買った洋楽のLPは「太陽神」という邦題で知られるEarth Wind & FireのAll ‘n Allだった。ラジオで「宇宙のファンタジー」を聞いて感動してシングルレコードを買い、今度は「ジュピター」のカッコ良さにしびれてシングルレコードを買う。最後はそれらの曲が全部詰まったLPレコードをついに買う事が出来たのは10歳の正月。あのわくわく感は忘れられない。クラスメートには洋楽なんか聴くものは極少数。皆より少しだけ早く大人の世界に踏み込んだ気がしたよ。

このAll’n allは、Earth, Wind & Fireが1977年の11月21日に発売したスタジオ・アルバム。ビルボード全米チャートでは、こんな傑作アルバムだって云うのに最高3位なんだそうだ。アルバムジャケットは長岡秀星の作品。このジャケットも素晴らし過ぎて、何時間も眺めて心を宇宙に飛ばしていたものだ。そうStar Wars EP4のObi-Wan Kenobiに出会う前のルークが空を眺めているシーンのように。

収録曲は、
1 Serpentine Fire
2 Fantasy
3 In the Marketplace
4 Jupiter
5 Love’s Holiday
6 Brazilian Rhyme (Beijo)
7 I’ll Write a Song for You
8 Magic Mind
9 Runnin
10 Brazilian Rhyme (Ponta De Areia)
11 Be Ever Wonderful
の全11曲。38分46秒

 緩急の差の激しい、ノリノリのA面(6曲目まで)に対して、しっとりとしたバラードを中心としたB面と、まるで陰陽の様に作られたアルバム。子供の時のオレにはB面はつまらなく、A面ばかり聞いていた記憶がある。

Earth, Wind and Fireは黒人3人のコーラスグループ?? 想像力を最大限に膨らませて音楽を聴いていた子供の頃。

 当時、洋楽シングル盤ジャケットの裏には簡単な曲紹介や、あまり鮮明でないメンバーの写真が載っていて、何故かオレは、E,W&Fとはアースさん、ウィンドさんとファイアーさんの男性3人の黒人コーラスグループだと思っていた。沢山いるメンバーの、きっと前のほうに映る3人がその3人に違いないと思い込んでいた。まるでチャットモンチーの事を、チャットさんとモンチーさんの2人グループと勘違いするような恥ずかしさ。

 また洋楽のLPを初めて買って、中にライナーノーツが封入されている事を知る。ライナーノーツは、バンドや作品についていろいろな情報が書いてあって、貴重な情報の玉手箱だったよ。
 そして、、E,W&Fと言うのは人名では無くバンド名だと言うことも、その時初めて気がついた。どうして、人名と思ったのかは、もう思い出せない勘違い。

 10歳当時のオレは「明星」は知っていても、音楽専門誌なんてモノがこの世に存在する事も知らなかったし、インターネットも存在しなかった時代だった。で、しかも日本の最東端、流行は東京から2年遅れてやってくると言われていた田舎だから、情報は極端に不足していた。

 当時の田舎の少年少女は、ラジオに齧り付き、スピーカーから流れてくる音楽、DJが話す内容が唯一の情報源と云って良いような状態で、あとはひたすら何でも想像で自分の中にしかないバンドを作り上げていたものだった(少なくともオレの周りでは)。だから、初めてそのバンドのメンバーの写真を見た時は、驚きと感動と当惑が複雑に入り交じるなんてことも稀では無かったよ。

 「All ‘n all」の時代のE,W&Fのジャケットは長岡秀星さんの素晴らしい、宇宙ロマンあふれる絵が、なおさら想像力を膨らませた。ライブなんかきっと、宇宙服みたいなコスチュームに身を包んだメンバーが演奏しているに違いないと想像していた。実際のE,W&Fは宇宙テイストはあるものの、民族衣装的なコスチュームで、髪型は佐藤蛾次郎か子門真人。初めてメンバー写真を見た時にはとても戸惑ったよ。アフロだ。宇宙はアフロだ。そういえば伝説巨神イデオンのメインパイロットもアフロで、ロボットを操縦していたな。あながち間違いじゃない。宇宙はアフロなのかもしれない。

 今の時代、ネットで検索すれば何でも情報が出てくるだけに、今は当時のオレみたいな勘違いはほとんど無いだろう。情報が乏しく、ただ音楽だけがそこにあったあの時代。無心に集中して音楽を聴いていたあの頃。そして「ほとんどは勘違い」が生み出した巨大な妄想。音楽が一番面白い時代だったなぁと思う。想像力を極限までに膨らませつつ音楽を聴いていたあの頃のように、また純粋に音楽を楽しむことが出来たらと思う。
 宇宙のファンタジーを聞いて、少年の心はファンタジーにどっぷりと漬かっていたのだ。


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