アナログレコードの時代が再び

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ターンテーブルを手に入れた事から全てが始まる

unknown pleasures
Joy Division Unknown pleasures 40周年記念LPレコード

先月、33年ぶりにアナログレコードを購入してしまった。Joy DivisionのUnknown pleasuresリリース40周年記念カラーレコードだ。あの歴史的名盤の限定版という事もあるし、アナログレコードを再生出来る環境が整いつつあると云う事もあって買ってしまった。The KinksのArthur50周年記念盤はLP付きを買う事にした。時代は再びアナログだよ。だけども、、、。

アナログレコードは、殆どを売却してしまった

ターンテーブルは進学で上京の際(1987年の事)に弟にあげてしまい、それを機に、オレの音楽鑑賞は完全にCD化してしまった。その時アナログに戻るなんて事は、もうないだろうと思っていた。

それまで買いためていたLPレコードは実家に置きっ放しだったが、それも数年前に思い切って処分してしまった。200枚を越えるLPレコードのコレクションは全国チェーンの某買い取り店に、二束三文で売っ払ってしまった。はした金と引換えに(ほんとはした金だった。あとでDisc Unionに売るべきだったと後悔する)、思い出のつまったレコードを売っ払ってしまった訳だよ。

その時の店員さん曰く、「どれもこれも状態が素晴らしいですね。新品みたいですよ」と云われた。そうだよ、埃がかぶらないように、カビが涌かないようにずーっと大事にこれまで保管していたんだよ。でもターンテーブルもないし、聞けないから…..。早まった事をしてしまった。

2年前にターンテーブルを手に入れた

オレの住んでいる町は月に1回、家電ゴミの日と云う収集日がある。小型家電等は資源ゴミとして、無料で回収してもらえるのだ。2年ほど前の家電ゴミの日に、壊れた家電をゴミステーション(北海道ではゴミの回収ボックス等をこの様に呼ぶ)に持って行った。そこで近所のおじさんとばったりと出くわした。そのおじさんはターンテーブルを抱えていて、まさにゴミに出そうとしていたのだ。それを見たオレは思わず、「おじさん、それ投げるの(北海道弁で捨てるの意)? だったらオレ使うからちょうだい!」。

そんな訳でそのターンテーブルをもらってしまったのだ。オレの手元に再びターンテーブルが!

オーディオ機器をミニコンポに置き換えてしまった


今現在我が家の主力のオーディオ機器はミニコンポだ。独身時代に使っていたオーディオセットは、結婚後に売っ払ってしまった。やはりはした金で。そのオーディオセットのアンプはバブル直前の20kgもあるSonyの重量級もの。CDプレーヤーに、チューナーに、スピーカーは中口径機という組み合わせなので、居間に置くにはちょっと邪魔だったのだ。ミニコンポにはもちろんPhono入力なんかついていない。なのにターンテーブルを持ち帰ってしまった。Sonyのアンプは売るべきじゃなかったんだ。ああ、早まった事をしてしまった。

アナログレコード再生環境を復活させる

そんな状況なのに、再びターンテーブルが我が家にやって来た。メーカーはDENON。1980年ごろのダイレクトドライブで、定価が100,000円近くする高級品だ。当時憧れのターンテーブルが今手元にやってきたのだ!

そんな訳で、再び赤い悪夢….じゃない、再びオレのオーディオ熱が突如高まってしまったのだ。もう音楽を聴くのはミニコンポで充分と割り切っていたのに。

ミニコンポにはPhono入力なんか無い。だからレコードを聴くには、Phono入力の付いているアンプが必要なのだ。以前売っ払ってしまったような、昔のアンプが必要なんだ。そんな事から、先月LuxmanのLA-48を落札してしまった。これまた1980年頃に発売されたアンプだ。このレトロな、落ち着いたデザインは当時から気に入っていた。35年前のアンプを売って(5000円の収入)、40年前のアンプを買う(13000円の支出)。オレは、なんか無駄な事ばかりしている。

Luxman LA48
これがLA48 写真を撮っていたら、呼んでもいないのにフレーム内に収まりポーズをとる我が愛犬

そして今月の頭には、バックローホーンのキットを買ってしまった。やはりミニコン付属のスピーカーでは、良い音は期待出来ないからだ。出来上がったスピーカーキャビネットには何度もかき渋を塗り重ねて、実に渋いスピーカーに仕上げた。ターンテーブル、アンプ、スピーカーがこれで揃った。

バックロードホン
色を塗る前のスピーカー
バックロードホン
Her master’s voice 塗装して完成したバックロードホン

という事で、奪われた体の各部分を1つずつ取り戻していった百鬼丸の様に、アナログオーディオセットを復活させた。なんせスピーカー以外は古い機器なので調整が必要なのだが、これで音を出す事ができる。まだまだエージングがすんでいないバックロードホーンだが、古いLuxmanのアンプは、まろやかで厚みのある音を響かせる。最近のアンプとは全く別次元の豊かな響き。古い船には、古い船頭がお似合いだよ。音楽を聴く楽しみが再び燃え上がったね。

現在手元にあるアナログレコードは10枚ほど

OMID

せっかくアナログレコードが再生出来る環境が整ったにも関わらず、現在再生出来るアナログレコードは10枚ほど。オブジェとして売却しないでおいたレコードが、これで再び現役にもどる事になった。それにしても、売っ払っちまったアナログレコードも、また再びちまちまと買い集めねばならない。ホント早まった事をしたものだ。

現在手元にあるのは、King CrimsonのRed、In the court of Crimson King、U.S.A。Sex PistolsのNever mind。Orchestral Manoeuvres in the Dark(以下OMID)の1stアルバム。中国初のパンクバンド(という1982年当時の触れ込みだった。実はやらせ)龍(ドラゴンズ)のシングル、斉藤由貴さんのシングル数枚、アバのシングルSummer night city、Human LeagueのシングルDon’t you want me。そして阿部敏郎の「あせるぜ」と麻雀悲歌怒楽怒楽。これが今もっているアナログレコードの全て。それにしても意味不明の取り合わせだ。こんな事になるのなら、Pink FloydにThe Smiths、Joy Divisionは売らずに置いておくべきだった。かなり貴重なアナログディスクがあったんだ。なんて早まった事をしてしまったんだろう。

OMIDの1stアルバム
OMIDの1stアルバムはオレンジ色の内袋と青い外ジャケットに分離できる。

冒頭のJoy DivisionのUnknown plesures40周年記念アナログディスクは、今年発売したアナログディスクの中で最速の売れ行きを見せていると云う。そしてソニーが29年ぶりにアナログレコードの生産をするという。

ソニー、29年ぶりにレコード生産復活

なんだか時代が1980年代に戻ってきてしまったような気がする。1980年代といえばオレの青春時代じゃないか。おじさんは再び青春時代にもどるのであった。今と違って、とても良い時代だった。←爺クサイ

復活のアナログオーディオセット!となるはずが…

アナログオーディオセット

アンプが届いて、早速ターンテーブルを接続する。レコードをかける、何十年ぶりに聞くアナログレコードの音は、中音域が厚く感動の音だった。だが、このターンテーブルは針飛びを起こす。しかも何度も何度も、同じ所ばかり再生する。再生する位置を変えても同じ針飛びが起きる。

針圧の調整、その他出来る事全てを試してみるが、やはりだめ。しょうがないのでバラしてみるも、物理的に壊れている部分が無いので、オレにはこれ以上出来る事が無い。

そういえば再生を停止しても、自動でアームが戻ってくれないぞ。アームの可動を確認していると、どうやら左右の動作に何かおかしな抵抗を感じる。この抵抗のせいで、スムーズに針が溝をなぞってくれないのだ。トーンアーム内に何か不都合があるようだが、電子制御の部分はオレには手に負えない。アームが戻らないのと何か関係があるようだ(ネットで調べると、やはり同じトラブルを発見した)。

そんな訳で、再びアナログ時代に突入! するはずが、ここで蹴躓いてしまった。もう何枚か新しいアナログディスクを買ってしまった。ああ、やはり早まった事をしてしまったか。

でも、もう後には戻れない。

時代は今再びアナログに!

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